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不老長寿薬 クワ

クワは松葉と同じく上薬である。
多少多量に取っても毒性、副作用はない。
長く常飲すれば五臓六腑の機能改善し筋肉、骨、神経、皮膚などが健康になり腰、膝が軽くなり、耳、目がよくなり命を長くすることが可能になる。
このような薬物を上品、神薬と呼ぶ。

これは信じられないことであるが、クワの木はほとんど捨てるものはない。
果実、ソウジュンと呼び腎臓、肝臓を補強し、葉は動脈硬化、高血圧、糖尿病、小枝は鎮痛、鎮静作用があり、リウムチ、神経痛、腰痛の妙薬である。
樹皮は糖尿病、急慢性気管支炎、去痰、ゼンソクによい。
漢方に現代医学、薬学が入った漢薬の臨床応用でもクワの木が霊効があることが科学的に観察されている。

マグワの成熟した果実をソツジュンと呼ぶが、
一般的には肝臓、腎臓の機能を補うものして東洋医学でみなしている。

ナス科のクコの実や、セリ科の当帰、タデ科のツルドクダミ、可首鳥、塾地黄、ゴマノハグクサ科の塊茎を乾燥したものなどがその範疇に入るが、これは補養薬、補血薬に分類されている。
補血薬については具体的な言明は避けるが、簡単にいえば血虚を補うものとされる。

現代医学的には血管系の機能失調としてあらわれる自律神経失調、心臓の機能不全、慢性肝炎などの疾患で、顔色が蒼白、疲労感、息切れ、立ちくらみ、動悸、不眠、視力減退などの症状の場合はこれらの薬物を服用すると症状が改善される。

血虚というと貧血などの造血機能失調を意味する向きもあるが、東洋医学でいう血虚は必ずしも造血機能を直接改善させるものではない。

しばしばそのような造血機能を促進させる薬物もあるが通常は全身的な改善をやるような薬物が多い。

クワの実はこのような形で処方される場合が多い。
血虚などの症状、頭のふらつき、耳鳴り、口の渇き、病名としては貧血、神経衰弱、動脈硬化、糖尿病などである。
陰虚の高血圧には、生地黄、塾地黄、地骨皮などを配合する。

老人の便秘には、何首鳥、女貞子を配合し、病的白髪、視力減退、難聴、めまいなどには何首鳥、女貞子を加えると効果がある。

単独で使用する場合は成熟したクワの果実を日干しさせて乾燥し、10から15グラムをコップ5杯の水で60分煎じて食間に3回飲む。

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