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医食同源シリーズ「解毒剤の王様ナツメ」

中国原産の落葉高木である。
夏に青い楕円形の実がついて秋に明石褐色の実を多数つける。
木の実が非常にうまい。
うますぎて中毒を起こしそうだ。
漢方では大棗と呼ばれ鎮静、利尿、精神不安、不眠症、肝機能低下、強壮などに使用される。
あるいは他の薬物の味の緩和剤として使われる。
特にナツメは解毒作用が素晴らしく薬物の副作用、有害植物の毒性を緩和させる働きがある。
中国ではスモモ、ウメ、モモなどの五果の一つであった。
驚くことにナツメの品種は300種あり世界各地で栽培されている。
ナツメの意味は夏に芽がでるところからつけられた。
クロウメモドキ科の落葉高木である。

ナツメ

薬用部位

成熟した果実

採集時期

秋に成熟した果実をとり日干しして乾燥させる。
栽培するには園芸店、またはネットで苗が市販されている。
日当たりがよい平地、またな斜面がよい。

成分

果実 サポニン、トリペルペノイド、ベンジルアルコール配糖体、タンパク質、糖類、有機酸、粘液質、ビタミンΑ、Β、С、微量のカルシウム、リン、鉄など。

薬理作用

強壮、体重の増加、マウスに毎日ナツメを食べさせると、または煎じた液を投与すると、血清総アルビミンが上昇、以上の結果からナツメは肝臓を保護し筋肉の力を増強させ、体重を増加させる力がある。

肝臓保護

四塩化炭素でマウスを肝臓障害を起こさせまたはウサギに毎日ナツメの煎液を投与すると肝臓を保護する働きがある。

古典

神農本草径 で鳥頭。 、トリカブトの根茎の毒を押さえる、とあり百薬の毒を和ませるとある。

手作りレシピ

ナツメジャムの作り方

1 ナツメ200グラムを用意し,鍋にコップ二杯の水を入れて水分が蒸発するまでたきつめる。

2 鍋から取り出して果実の種を取り除きこれをすり鉢に入れてハチミツ大さじ五杯を入れて擂り潰す、

3 ふたつきのビンに入れて冷蔵庫で保存する。

利用法

パン、ケ―キ、まんじゅうなとのあんや、甘味料として利用する。

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