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驚異の医食同源シリーズ

薬草革命 まさにこれは革命である。
心身の健康の基本である医食同源それだけでも病気の予防、治療が可能であるが
これに薬草を融合させれば究極の薬草医食同源ができるのではないかという
画期的な発想でこの原稿を記録した。

食べながら薬草と医食同源を実現するこれほど理想的なものはない。

1:肝炎、解熱、消化不良のヒメジョオン

ヒメジョン

キク科の一年生草本である。繁殖力旺盛で、空地、荒地、草地、休耕田、堤防、河川敷、露地、庭先に至るまで猛烈に勢力園を拡大した北米原産の帰化植物であった。

ヒメジョオンとそっくりのハルシオンがあるが、これも北アメリカ原産で大正時代に渡来したものだ。

キク科の草は芳香をもつものが多いが、この草も全草に鮮烈なセリのような芳香がある。まさに野に生える野菜であった。
また薬草茶にもなる。

成分

全草にピロメンコ酸、花にクエルセチンなどを含む。

薬理作用

茎と葉に降血糖成分が含まれる。

薬効

糖尿病、肝炎、健胃、腸炎による下痢、リンパ節炎、マラリア。

採集時期

夏から秋

地上部をとり刻んで日干しする。
乾燥した全草15グラム、または20グラムをコップ五杯の水で20分煎じて飲みます食間に3回服用する。

料理法レシピ

1 ヒメジョオンの混ぜご飯 炊きたがりのご飯にヒメジョオンの若い茎葉を刻んで五分蒸らす。

2 ご飯が炊き上がれば天然塩適量を落として混ぜ合わせる。

これが筆舌しがたいほどうまい。

2:天然の解毒剤 タンポポ

西洋タンポポ

薬効

健胃、肝炎、皮膚病、胃潰瘍、アトピー性皮膚炎

このタンポポの生命力も猛烈であった。
空地、荒地、草地、畑のあぜ、林道沿い、露地など至るところに繁殖している。
キク科の多年生であった。
近年欧米から渡来した西洋タンポポが日本原産のタンポポを圧巻させて見るとほとんど西洋タンポポ
であった。
むろん西洋タンポポも日本タンポポも基本的には薬効に大差はない。

西洋ではタンポポをランデイライオンと呼んで根茎を血液浄化強壮剤として利用している。
婦人疾患にもよい。
西洋でもその他に根茎を黄疸、関節炎、湿疹などの解毒剤に用いている。
ランデイライオンという名は葉の深いノコギリ葉がライオンの歯に見立てたものである。

成分

タラキサステーロ―ル、イヌリン、セスキテルペンラクトン、トリテルペン。

薬理作用

抗菌、抗真菌、黄色ブドウ球菌、皮膚真菌を抑制する。

古典
本草学綱目
毛髪を黒くする。筋骨を強める。

唐本草
婦人の急性乳腺炎を主る。水で煮た汁を飲み、患部に貼る。

薬効

急慢性肝炎、肝硬変の初期、健胃、胃潰瘍、乳腺炎、アトピー性皮膚炎、皮膚病、ニキビ、乳汁不足、不眠症。

採集

葉は開花期にとり刻んで日干しして乾燥させる。
これをフライパンで煙が出るまで炒り土瓶に一撮みを入れて5分蒸らして飲む。
三回は出る、

この方法は健胃、胃潰瘍、食欲不振によい。

タンポポの中枢の薬理成分は主に根茎に含まれる。

急慢性胃炎、急慢性肝炎、肝硬変の初期、胃潰瘍、皮膚病、アトピー性皮膚炎、乳腺炎

タンポポの根茎を秋にとり水で洗って刻んで日干しする。
これを1日量 15グラム、または30グラムをコップ5杯の水で半量に煎じて食間に3回飲む。

あるいは乾燥した根茎を刻み日干し乾燥させてフライパンで焦げ目がでるまで炒って粉末にすればよい。
コザジ三杯ほどを1日分として飲む。
これがタンポポコ―ヒ―である。

タンポポの葉のサラダ

タンポポの新鮮な葉を水に半日浸してこれを野菜と刻んでサラダにして食べる。

3:糖尿病、健胃、整腸の霊草カラスノエンドウ

カラスノエンドウ

すでに2月には猛烈な成長力で増殖する強靭な生命力をもつ草である。
世間では雑草と呼んで除草剤で駆除しているが、これも薬草であり健康野菜として利用できる。
これを知ればその価値がわかるはずだ。
日本では古い時代からこの草が貴重な植物として飢饉のさいに重宝された。
まさに黄金だ。

マメ科の一年草で分布は本州、四国、九州、沖縄、に群生する。
日当たりのよい草地、露地、畑のあぜ、河川敷、堤防、山の麓などに群生がある。
利用部 若い茎葉、未成熟の種子。

採集時期

春の2月から5月

成分

葉にフラボノイドのクエルシトリン、アピイン、ビタミンΒ1。

薬効

せき止め、糖尿病、健胃成長、利尿、去痰。

2月から5月までに地上部をとり刻んで日干しする。
乾燥した茎葉1日20グラムをコップ5杯の水で20分煎じて茶として飲む。

料理法

とにかく何でもうまい。
熱湯にくぐらせてサラダ、お浸し、和え物、汁の実
、佃煮、テンプラ、鍋物、油炒めなどに

これがすこぶるうまい。

4:スギナ

スギナ

形が杉に似ていることからこの名がある。
スギナは海洋生物、藻類が初めて陸上に進出した4億5000年前の生きた化石である。
それだけに家に秘めた強靭な生命力は諮りしれない。

成分

珪酸、サポニンの一種のエキセトニン、ペータシトステロ―ルなどを含む。

スギナには万能元珪素が比較的多量(に含まれる。
驚くのはカルシウムの多さである。1000グラム中に牛乳の30倍1980ミリグラムも含まれているのだ。
牛乳は100グラム中に60ミリグラムであるからいかにスギナがカルシウムが多いかわかる。

薬理作用

血糖降下、降圧、利尿作用

中国の報告で慢性気管支炎の治療に乾燥した全然草、50グラムをコップ3杯半の水で半量に煎じた液を服用させたところ、せき止め、去痰、降圧剤など60%に改善の報告があった、

採集

春に地上部をとり刻んで日干しして乾燥させる。
糖尿病、去痰、利尿、慢性気管支炎気管支炎、急慢性腎炎の浮腫に1日料15グラム、または30グラムをコップ5杯の水で半量に煎じて1日3回服用する。

ツクシを乾燥したものでも同様に利用周布ことが可能である。

若いスギナの茎葉はテンプラにするとうまい。

変わった方法としては若葉をふりかけにすると美味であった。

ふりかけの作り方

1 春に若葉をとり小さく刻んで陰干しする。

2 これに天然塩適量、チリメン、ノリを小さく刻んでふりかけにすると筆舌しがたい。

5:セリ

セリ

春の山菜の上位にランクされるのがセリであった。
何しろその特有の芳香は鮮烈である。
広くアジア東南部に分布し日当たりよい湿地帯、沼地にしばしば群生がある。
多年生草根である。

成分

ビタミン、ミネラルが豊富な野菜である。セリの独特名香りは科学的に不明だが、その芳香性の精油が胃を刺激させ胃液の分泌を高めて食欲を増進させる。

薬用

民間では神経痛、リウマチに使われた。
中国の古書には、大腸、小腸を利して、黄疸を除くとある。
つまりこれはセリが食欲を増して喉の乾きを癒して整腸作用があるということである。

食用に使用する場合は春に採集し、茎葉を熱湯で素早く熱湯でくぐらせてセリご飯に和え物にして食べると絶品である。

セリご飯の作り方

春に柔らかい茎葉をとり刻んで炊き上がりのご飯の上に乗せて蓋を閉めて五分蒸らす。
蓋を開いて適量の塩を入れて混ぜ合わせる。
これが恐ろしいほどうまい。

その他に味噌あえ、酢の物、油炒め、汁の実に。

服用法

春の茎葉をとり刻んで陰干しして乾燥させる。
一掴みを土瓶に入れて熱湯で五分蒸らして飲む。三回はでる。
1日料 10グラム。または30グラムまで

効用

リウマチ、神経痛、腰痛、食欲不振

文:中村臣市郎

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