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生命力の探求 第三章 19「化学物質に汚染せれる生命」

green leaves in macro lens

食品から人体に入る合成化学物質は1日3グラムまたは4グラムという報告がある。
これだけでも日本は世界一有害な化学物質を食べている国民であった。

地球規模で多発発生し激増し蔓延していくガンや原因不明の難病、慢性病、アレルギー疾患、沢山の激増と奇形濃縮爆発的増加は、生物学的に異常であり生物史上例がないことである。
これらの原因は化学物質と無縁ではない。
むしろその原因ですらある。

確かに近大農業の革命的発展は78億の膨大な人類の人工を扶養するにたる飛躍的貢献をしたことは確かであった。
これを支えているものが連作でも可能な収量をあげる化学肥料と農薬であることは確かである。
また畜産に関しても抗生物質とホルモン剤の開発と投与がなければ人類を養う動物性タンパク質の供給は不可能だろう。
これは近大農業の功績でもある。
養殖漁獲類についても同様である。

しかしここで考えて見ると 農薬や化学肥料を投薬しないと成長できないような不良作物を作ったのは人類であった。

自然の森に生える野生植物は農薬も化学肥料もなく温室さえなく桁違いの環境に適応する生命力をもち有害な病原性ウイルス、バクテリア、病原性細菌に対して不屈の免疫抵抗力がある。
野生の魚類も同様である。

植物は個体と種を継続させるために知恵を絞り、それら病原体に対して殺菌、殺虫、忌避物質を合成し害虫や動物の補食を逃れてきた。
トリカブトなどの有毒植物がそれだ。
あるいはミント類などの殺菌物質がそれである。
有効なこれらの液体免疫を合成することにより動物も植物も37億年を生きてきたのであった。

考えてみると137億年の真空の無の揺らぎから凝縮されて極限で爆発した宇宙エネルギーが星を形成させて銀河となりそのエネルギーが地球を誕生石させ、物質から生命エネルギーに転化した。

さて人類が開発した農薬は有機塩素系・トリカブト有機リン系・近年ではニオニコチノイド系の化学合成物質であった。
この化学分子構造体は神経により生命活動を行う神経組織の神経伝達物質、物質アセチルコリンがコリンエステラ―ゼにより分解され正常な神経の伝達機能が意字されるが、農薬はコリンエステラ―ゼの分解を阻止させて麻痺させるのだ。

文:中村臣市郎

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