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薬草の生命力の探求

21世紀は暗黒と混沌、希望のない滅亡の世紀でもある。飢饉、地震などの天災、戦争、人類の終末を
予感させる現象が繁茂に起きていた。
文明諸国に多発発生している流産率の激増、センテンセイ異常、奇形の増大などがそれだ。

これは人類の生体に生物学的異常、ある種の変異が起きている事実を証明している。
生命の活動の基本は生存環境であり、それが健全であるか、食が自然であるか、
環境と自然の二点にあるといってよい。

近代文明が日夜生産しているほとんどの物は石油を原料にした合成化学物質であり農作物は多様な農薬で汚染され、食物は加工食品で有害で多様な添加物がたっぷりと混ぜられる。

腐敗を抑制する保存料、漂白剤、増強剤、化学調味料、合成着色料、合成香料、讃歌防止剤、
PΗ調整剤、増量剤、増粘剤、乳化剤、海面活性剤、合成ビタミン剤、など数えあげると際限にある。
毒の強弱があるが、食品添加物には三大毒性がある。

1:遺伝毒性
2:催奇性
3:アレルギー性である。

何しろ加工食品が植物性であれば、殺虫剤、除草剤、合成抗菌剤、防カビ剤、土壌改良剤、化学肥料、場合によってはガン誘導剤であるホルモン剤、が投薬される。
海産物はその半分が養殖魚たといわれるが、これに関しても伝染病が防止に抗生物質、
成長ホルモン剤、養殖網に使われる染料である。
有機スズ、ΤΒΤΟには背曲がり魚、奇形魚を増産している。
さらにそれを乾物、サラミなとに加工すると酸化防止剤、漂白剤、鮮度保持剤が使われ、
食肉であれば、配合飼料に殺虫剤、除草剤、殺菌剤、防カビ剤、抗生物質、合成着色料、食欲増進剤、成長ホルモン剤、がたっぷりと投薬されるのだ。

これらの有毒な化学物質はそれを食べた人の腸から吸収され、肝臓や腎臓、一部代謝経路で代謝される例もあるがほとんどの解毒も文化遺産もされず、血液体液の循環に乗って各種内臓、器官、骨、神経組織、脳、筋肉組織、皮膚、毛髪に高度濃縮されるのだ。

これらの毒物は正常な生命の代謝、生理化学的反応過程を阻害させ、組織、細胞を破壊し、染色体を攻撃すればガンを誘発させる。

つまり正常なDNAの細胞の複製を妨害させ、場合によっては遺伝子を損傷させて奇形、
ガン細胞となるのだ。

イギリスの産業革命以後、人類が製造した化学物質は300万種に及ぶ。
現代でも毎年3万種前後の新しい化学物質が製造されその5%が産業、生活用品として使われているのだ。
これらは未知の新しい合成化学物質であるから人類にはこれを分解中和する代謝経路もなければ分解酵素をもたない。
そこでこれらの毒は体内で蓄積され、細胞損傷、DNA破壊毒として働くことになる。アトピー性皮膚炎や花粉症、化学物質過敏症などはそれを分解、中和することができない生体の拒絶反応、免疫秩序の錯乱であり暴走であった。

人間において基本的な物は環境と食の健全さである。

ところがこの食が毒の蔓延摂取により異常をきたしているのだ。
例えば農作物は有毒な農薬で確実に汚染されている。
本来野菜などの植物は自立して自発的に成長繁殖していくのだが。
化学肥料と農薬を慢性的に暴露すると作物は自分で生きることを放棄してそれに依存することになる。

つまり生命は必要以上に保護養護されると生きる力、生命力を失うことになる。

本来植物は進化の過程で天敵や環境の気象に対応できる機能の取得、害虫を駆除する自然農薬、つまり液体免疫を合成してきたが、農薬、化学肥料の乱用によってそれを合成しなくなってのだ。

つまり農薬と化学肥料、温室でしか生存できない加工食品と退化したのであった。

生命力のない加工食品や野菜、果物、家畜の肉を食べていれば生命力が衰退した免疫不全、免疫力低下の体質に変化することになる。

そこで生命がもつ生命力について考えていきたい。

文:中村臣市郎

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