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生命力の探求 11 「生物学的元素転換」

purple microscopic organisms

これは現代物理学、核物理学の常識、基礎理論を越えたものである。

人工的に栽培された植物としての野菜は、人為的に商品価値を高めるために混合調節や、紫外線の調節、寒暖の調節、水、化学肥料、農薬なしに生存できない野菜、果物、穀物となっている。

これは人工的な保護により従来の生命力を喪失したためであった。

当然土壌からの栄養の吸収、太陽エネルギーを使った光合成能力、生命を維持したり、代謝に必要なタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル、特殊成分、ホルモン、抗酸化物質の合成、免疫物質、殺菌、殺虫、忌避剤、自然越能力などの合成能が低下した退行性植物が育成されることになった。
これはある意味で必然的である。

これに対して最も重要なことは植物が土壌環境中に必須元素が存在しない場合、植物は無から有を造りだす特質があるということである。

これが物質に存在しない生命の有機的システム、生物学的元素転換なのだ。

例えばあるマメ科の植物は、マグネシウムが欠乏したとき、炭素からマグネシウム、珪素からカルシウムを合成することができる。
その他の必要な軽元素も植物が必要に迫られた時に合成していると考えられる。

不断に生物が細胞中で行っている常温常圧下の核融合反応は完全に核物理学では否定されている。
このような現象は自然物理学的にあり得ないことである。
だが常識的理論では考えられない人の認識を超越した特性が常に生物界では起きているのだ。

核物理学では質量が一番軽い水素の核融合反応を起こすには1600万度の高熱が必要とされる。
血液のヘモグロビンの原料である鉄などの重元素になるとその核融合反応は50億度の超高熱が必要とされる。
人体の温度は35度からの37度に恒常的に設定されている。
こんな低温で核融合反応は起きないとされるのだ。

だが物理学者は物質と生命の性質を無視している。
物質界の法則が生命の法則であるとは限らない。
宇宙エネルギーから物質を経由して進化した有機界の生命現象を自体が物理学では認識できないことが無限にある。

春先の珍味として食べられるツクシはスギナの胞子であった。
この草は極度に痩せた土地に好んで繁殖する。

このような土壌には比較的珪酸塩鉱物が含まれるが、スギナはこの珪酸塩から代謝に必要なカルシウムを酵素を媒体にして、合成しているのだ。

海洋生物が陸上に上陸したのが4億8000年前であった。
当初は胞子で繁殖するコケ類が進出し、生命に必要な有機物を蓄積する。
やがてヒカゲノカズラ、トクサ類が地上に繁栄した。

文:中村臣市郎

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