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生と死の壮絶な10年の山岳地帯の奇跡

九州北部霊山の薬草探索 ”特集(有料会員向け)”の御案内

ここは九州北部の深山幽邃な秘境だった。
駿千万人の大規模な火山活動により隆起したその山は原生林と火山岩で覆われ
文明を寄せつけない秘境だった。
そこは平地で存在しない不老長寿薬が自生し驚愕と興奮の連鎖が襲ってきた。
適切な洞穴が存在せず、柔らかい劣化した斜面を手鍬で採掘し
そこに夏の終わりから冬の間まで潜伏した。

冬山の生存は風雪とその恐ろしいほどの冷酷な風雪と激寒と不毛の飢えをいかにしのぐかであった。
凍死を脱がれるために絶えず冬は薪の火を絶やしてはならなかった。
火は生きる生命線である。
薬草探索のかたわらそれが食えるものであれば懸命に採集し冬場を越える保存食となった。

何が何でも生きねばならない。
荒涼した白い積雪と凍結の冬、を越せば雪が溶けて豊かな草地と森に緑が栄える。

しばしば野性動物の奇襲が襲ってきた。
九州で生物生態系の頂点にある雑食動物イノシシの群れであった。
餌がなくなる冬前。
個体差にもよるがしばしばイノシシが夜中に餌を求めて徘徊し
その一部が洞窟の保存食を必死で求めて襲ってきた。
手製の槍で戦うしか生きる道はなかった。
生きるとは戦いである。
だがそれでも彼等は私に食べられる食物を教えてくれた友である。
共存できないことはない。

ある日夜中に恐ろしいほどの物音が止んだ時、朝方そこにいって見るとミミズの肉片に混じって
草の髭根のように先に落花生のような豆が無数についていた。
それは甘いアミノ酸と生命エネルギー になるデンプンが濃縮されていた。
ある時はクズの巨大な根茎、カラスウリの根茎、シカはその木の樹皮と葉が食べれることを教えた。

そしてそれを調べると驚愕すべきとに漢方薬の麦門冬であり、キバダであり、ヤマモモの木であった。

こうして体験は進行していきます。

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