生命力の探求 10 「植物の氾濫」
生物は身に危険がない状態に置かれている時には、既存の記憶の保存場所であるDNAの遺伝情報に基づいて複製するだけでよい｡
しかしいったん環境に変化が起こり、生存活動に重大な危険が迫る時には従来のDNAに保存された遺伝情報はほとんど役にたたない｡
生命がある種の危険な生存環境を乗り越えていくには、その変化に適合した遺伝子を新しく作らねばならない｡
次元脳から進化した分子脳ともいうべき意識が極度に鮮明になり、環境に適応する能動的リボザイムを働かせ新しい構造と機能、性質を産み出して変化に適応していくのであった｡
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