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有毒植物の生命力

第一章

ここで主題となる生命力とは無限で普遍的なエネルギーのことである。
これこそ時間と空間を越え、万物万像を生み出していく力の源泉である。
存在と全てが、無限に運動変化していく過程、持続にあった。
137億年前、多次元5次元で基本的な釜型、デオキシリボ核酸ができていた。
それは意識により微粒子同士が凝縮し、融合して核となり、粒子、中性子、陽子、原子となり、創造の元となることである。
こうやって多様な元素が合成され、地球上に生命が誕生した。
生命の全てが向かう方向は、絶え間ないエネルギーの流れの中で、持続しながらよりより高度な物質と意識を創造していく過程、それに自由を手に入れる方法はこの方面である。
それは無限の絶え間ない持続の流れの中で、生命のような創造的進化をもたらすのだ。
宇宙はエネルギー、形態、機能という物質を合成し、意識を宿らせ、ある創意で生命を創造し、無限に発展していく過程だと考えられる。

動物と植物性

20億年前進化の過程で我々の母体となった真生細菌という細胞の中に極めて原始的な生命体が入ってきた。
それは古細菌であり酸素呼吸で一酸化炭素を出して水と太陽光で糖を合成する光合成細菌であった。
それが捕食であったのか同意的融合であったのか不明だ。
だが何らかの意味で未来の持続に対してそれが有益な合体であったかは想像できる。
我々の母細胞は嫌気性細菌であり、二酸化炭素を吸入しそれをエネルギーに変換する生命体であった。
30億年前藻類の集合体である藍藻類が出現しそれは光合成で二酸化炭素と太陽光ト水でエネルギーを合成し生命の構成成分である糖類を合成するストドラマライトであった。
これらの活動により酸素が原始大気に放出され徐々に大気の元素分布に変化が生じてきた。
原始大気は二酸化炭素とアンモニア、窒素が大部分を占めていたのだ。

しかし光合成細菌の活動により次第に地球大気に酸素が増加してきた。
酸素濃度の増加を察知した母細菌は炭素エネルギーより酸素エネルギーの方が元素力学的に5倍ほど強いことを知っていた。
高次の存在に進化するには複雑なタンパク質の合成が必須であった。
高分子のタンパク質の合成には強力なエネルギーが必要だ。
エネルギーが低い炭素では高等生命体としての飛躍ができない。
母細胞は地球大気の酸素濃度の増加を待っていたのだ。
だがそのためには酸素をエネルギーに変える代謝機能がない。
此れを獲得するにはおそらく数千万年またはそれ以上の時間がかかるだろう、それまでは待てない。
母細胞はその方法を模索した。
そこで浮かんだのは同じ海中で生息する酸素呼吸でエネルギーを合成するシアノバクテリア、古細菌であった。
これを借りる方が時間もかからず代謝機能転換ができる。
すでに出来上がった機能をなんとか借用すればいい。
おそらく母細胞はそう考えたに違いない。
細胞と細胞の核融合それは生命進化の歴史で画期的な現象であった。
古細菌と新生細菌の融合である。
これにより新しい生命が生まれてくる。
それもエネルギー量が5倍ほど増加した細胞である。
やがて二つの個体はある時期に融合し古細菌は生物エネルギー器官であるミトコンドリアを原形質から母細胞の細胞内に流出させた。酸素で糖類を燃焼させた熱エネルギーを利用できる化学エネルギーに変換し生命の維持、活動エネルギーを得るのだ。
これによりかっては困難だった複雑なタンパク質の合成が可能になった。
母細胞はこうして進化していく恐るべきエネルギーを手に入れたのである。

だが生命にとってその後の歴史は想像以上に環境が過酷だった。
温暖で平和な地球環境に全地球凍結という壮絶な氷河時代が襲ってきたのだ。
亜熱帯に近い赤道方面まで全凍結とい激寒が環境を支配した。
この環境は数千万年持続し地球生命の9割が絶滅したといわれる。
絶望的な恐怖と戦慄、苦闘、不安それらが死の嵐になって何度も襲ってきた。
だが生命は環境が過酷であればあるほどその意識は鮮明に先鋭化し環境に適応していく道を模索するものである。

それが意識の覚醒である。

これにより覚醒した生命体はこうした環境を乗り越えるためにある種の別な新しい機能を獲得する必要があった。
それは危険な環境から安全な環境に移動していく運動機能であった。
寒冷の海底から比較的温暖な場所に移動することである。
この刺激でそのためのタンパク質の合成が必須になった。
それが移動するためのヒレ、足であった。
更にその場所を探すための視覚器間の獲得である。
単細胞生命体であった母細胞はそのために分化し拡大しなくてはならない。
細胞を刺激させ分裂させるホルモンなどが合成された。

これがガンの起源であった。

こうして細胞は意識下で分化し拡大していくことになる。
ついにある時期に単細胞であった母細胞は細胞を多数そなえた多細胞生命体と進化した。
この進化の時期は少なくともカンブリア前紀5億8000万年まで続くことになる。
その間、生命は驚くほどの多種の器官、機能を備えた高等生物に進化したのだ。
現在から6億年前に水爆並みの生物の爆発、つまりビッグバンが起きたのだ。
それは高性能の複眼を備え強靭な顎と捕食動物の骨と肉を砕く鋭い牙や歯であった。
さらに捕食されないために全身に炭酸マグネシウム、シリカの外殻で身を防護する生物も現れてきた。
三葉虫がそれだ。
その天敵は猛烈な速度で海中を移動する巨大な甲殻類、体長2メェトルもあるアノロマカリスであった。
強靭なヒレと顎,鋼鉄のような獲物を砕く牙を保有しその当時の食物連鎖の頂点に立ったのが甲殻類、アノロカリスである。
それは三葉虫を主食としていた。
食うか食われるか、壮絶な闘争が始まった。
それは植物界にも起きていた。
植物を捕食する草食海洋動物の出現だ。
植物は独立自立生命体であり二酸化炭素をエネルギーにして水と太陽光で糖分を合成させ生存することができる。
したがって動物のように移動し相手の肉を捕食する強靱な牙も顎も運動する移動器官、足やヒレ、筋肉、視覚器官も必要ではない。
重要なのはエネルギー合成装置である葉緑素、葉緑体の性能と、土壌から養分を効率的に吸収する根の発達であった。

つづく

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