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模造品の氾濫する日本のワサビ

ワサビは古代から日本の辛味料の伝統的な自然食品であった。
ワサビの産地は全国にあるが特に有名なのが、伊豆半島の天城山周辺である。
しかし近年の工業開発、宅地開発、森林資源の開発などによりワサビの特産地が撃滅し本物のワサビが入手しづらくなったのだ。
それにつれて価額が高騰し安い偽ワサビが巷に氾濫することになる。
激烈な辛味に似せた揮発ガイシ油が、イソチアンサンアリルが代用に登場することになる。
むろんガイシ油が安全であればいいが、実はこれが昔は天然の黒ガイシ、白ガイシをも圧縮させて脂肪分を除去し蒸留して製造されていたがコスト、手間がかかり、現在では化学的な合成法が開発されて天然のカイシ油は姿を消しつつあるのだ。
ガイシ油は昭和34年食品添加物として許可され現在に至っている。

問題はガイシ油の安全性であるがかなりこれは毒性が強い。
国が出している食品添加物公定解説書によればこれは近年その発ガン性と毒性のために製造発売禁止
されたAエフ2よりはるかに超える毒性があるものだ。

悪急性毒性及び薬理作用

ラットに連日イソチアンサンアリルを50ミリグラムを経口投与すると、発育が停滞し134匹のうち3匹が死亡した。
解剖の結果組織学的検査として、心臓、肝臓、腎臓、脾臓に変性が認められているのだ。
特にラットの発育に有害な作用があり血液の正常な凝固時間を遅らせ、肝臓のコハク酸デヒドラゲナーゼ及びキサンチン酸化酵素の活性を高め、腎臓のDーアミノ酸酸化酵素の活性を低下させる。
古くから皮膚に対する刺激作用が知られており、引赤剤として使用されてきた。
この作用はオリー ブ油溶では弱いが、懸濁液剤にするとその働きは強い。
水性懸濁剤として強化され、水疱を作るようになる。
少量では興奮剤として作用するが、量が多くなると吐気作用が表れ、さらに量が多くなると月間運動量中枢を麻痺させ、筋肉緊縮を起こして体温が低下し、死に至る恐ろしい毒液である。

公害と毒によれば、すべての皮膚に刺激が最も強いラットは250ミリの蒸気中で15分耐え、
猫は500ミリまで耐えるが、それ以上の濃度、またこの濃度で長時間晒せば致命的な肺水腫を起こす。
人体に対しては目、鼻、喉を強く刺激し西洋ガイシを加工する従業員は、角膜に小水症を生じて、視力障害が起こり極端な場合は気道炎、肺水腫を起こすが9ミリグラムの濃度では、その強烈な刺激性のために1分間耐えられない。
揮発ガイシ油あるいはガイシ油を経口的に服用すると、胃腸に激しい出血性炎症をは生じ、これが排泄されるときには腎臓刺激により腎臓障害を起こす。

お土産や店頭で本物のワサビだと思って夕食に家族団欒舌包みを打っている人が何も知らず有毒なガイシ油、イソチアンサンアリルを食べているのだ。

問題なのはこのような有毒物質がわさび漬けだけでなく広範囲に加工食品に使用されている事実である。
まずわさび漬け、偽ワサビ、ピクルス類、食肉ハム,調味料、ペーカリ製品、アルコール性飲料、アイスクリーム、キャンディーなどにたっぷりと投入されている。

統括

ワサビ加工食品

わさび漬けばかりでなく粉ワサビ液状タイプのもの、西洋がラシがほとんどで、まさに増量剤としてデンプンが混入されているのだ。
合成着色剤として黄色4号、タール色素の青色1号が使用されている例もある。

合成着色剤
黄色4号、黄4、食用黄色4号、タートラジン

使用食品
漬物、練ウニ、佃煮、練りワサビ、ドロップ、あめ、和洋菓子

毒性
動物実験で腎盃日少量の細かい粉状物質の沈着、幽門部の胃炎、肝臓障害が報告されている。
また人では蕁麻疹、さらに発ガン性、染色体異常、アレルギー物質などの報告がある。

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