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恐怖の微生物毒が人類を襲う

これからの先の日本の未来は決して明るく輝かしいものではない。
むしろ科学の進歩が人類の欲望とつながればさらに悪魔的な猛毒と伝染力をもつバクテリア、ウイルスが絶望的なパンデミックを引き起こすだろう。
エイズ、サーズ、エボラウイルスなど医学、生物学の常識を越えた微生物が突然変異、人為的な悪意をもった遺伝し組み換えにより大量に発生し人類を絶滅にさせる可能性があるのだ。

ペスト菌

ペストは18世紀以降に欧米から消退し、現在ではインドシナ半島、アフリカ、南米などに地方病として存続している。
だがウィルス蚊をつうじて人に伝染し、4、5日潜伏後に突然の高熱、頭痛、腰痛、四肢の筋肉痛などが発生する感染症で
その後、皮膚粘膜からの出血、鼻血、消化器からの出血、蛋白尿、黄疸が生じる。
しかし、感染しても無症状、または軽症で済むこともある。
この他にも破傷風菌や、コレラ、赤痢なども抗生物質の発見で軽滅の方向をたどったが、最近では抗生物質に耐性をもつ菌類が現れている。

さらに戦前、戦後恐ろしい病気として恐れられた結核であるが、これに対して耐性を持つ結核菌が発生し問題になっている。
近年人類に対して致死的な恐怖を与えている後天性免疫不全症候群のエイズウイルスは治療薬がいまだ開発されておらず重大な影響を国際的におこしている。
いずれにしても微生物に対する驚異は完全に解決したわけではない。
さらに危険なのはこうした微生物毒が軍事兵器として計画的に人工的に開発されてあらたな人為的な驚異として姿を表していることである。
病原性遺伝子移植による遺伝子組み換えによる新しいバイオ人工的な伝染病があらたな驚異となるだろう。
医学、生物学、化学、遺伝子学、量子力学、などの科学の進歩により恐ろしいバイオテクノロジーを応用した致死的な生物兵器が戦争に使われるほど恐ろしいことはない。
ペストやエイズ、エボラウイルス、炭疽菌よりも伝染力が強く猛烈な毒性をもつバクテリア ウィルスが開発され世界的にパンデミックを起こす可能性もあるのだ。

破傷風菌

かなり昔の古典的な伝染病であるが正確には嫌気性グラム陽性有芽細菌で生体に有毒な毒素をもつボツヌリス菌、ガス壊疽菌と同様に土壌に広く生息している。
上記の3種はいずれも強力な外毒素をもち、しばしば動物や人に対して感染し、医学的な処置がない場合は死亡することもある。
この菌は大型の細長い形をしており、鞭毛を待って移動するのだ。
糖分の利用はなくアミノ酸をエネルギー源にまたは炭素源としており、消毒殺菌法に対しても100℃60分の煮物でも芽胞は抵抗性が存在し、このような加熱でもかなりのものが残存してしまうのだ。
しかもこの破傷風菌は土壌中に普通に生息し打撲や皮膚の損傷などにより傷口から侵入し、よほどの適合条件がなくては進行しないが、組織の壊死や土壌の酸欠状態、または好気性の菌と同一に感染した場合は、感染は進行し破傷風菌の毒素によりテタノスバスミシンニより、呼吸筋が麻痺して死亡することもある。
破傷風菌による被害は世界的に發生しているがその規模は件数で、数十万人と推定されている。
破傷風菌の特徴は化膿などの組織浸透型ではなく、炎症は少なく神経線維、神経末端に部に吸収され、脳の中枢部から流てくる神経線の内部を下流ではなく上部に逆行し脳脊髄に到達すると、外傷性外直生、痙攣という激烈な痙攣に見舞われることになる。
これが激しいと骨折さえ起こす事がある。
破傷風菌外毒素の猛烈な毒性は史上最強のものだ。
だがそれが上半身脊髄、脳であればそれだけ毒の回りは早いことになる。
したがって感染すれば緊急を要するのだ。
何しろテクノスバフミンの脳に対する作用機序は、いまだ解明されていないがいくつかの仮説が提起されている。
脊髄運動神経の機能を抑制する機能があり、ガンマー神経の活動を活発にさせるのだ。
重症の場合、自律神経の交感神経まで活動させるために心臓血管系の異常が起こり死亡することもある。
不思議なことに猛毒のテクノスパスミンは消毒剤のホルマリンで活性が喪失し無毒化されるが、このような毒を無毒化毒素とか呼んでいる。

ジフテリア菌

ジフテリア菌もまた恐ろしい感染症だ。
コネリア漠デリア属に入り形態的にはグラム陽性菌、好気性であった。
ジフテリアは主に子供を中心に感染する病原性細菌で、飛沫感染で感染する。
ジフテリアの特徴は、偽膜性炎症が所見であり、偽膜性炎症が正門を封鎖させて、呼吸困難で死亡する例もある。
だがジフテリアの恐ろしさは回復期に起こるシフテリア毒素による心筋炎だ。
これが心筋炎をともなう心臓病、心臓麻痺である。
ジフテリア毒素の本体は、ジフテリア菌を溶原化したガンマー遺伝子と関連がある。
これは分子量6000万のペプチドであった。
ジフテリアトキシンにはAニットとBユニットがあるが、A成分には酵素活性が存在し、B成分には結合性がある。
ジフテリア毒の作用はこの2つの連携により促進されるのだ。

その毒の作用機序はB細胞の表面に結合し、そこでタンパク質分解酵素が働いて、A成分が侵入し、細胞内に入り標的細胞の対象であるリボゾームに到達してリボゾームのイエフ2を不活性化し、細胞のタンパク質合成を阻害させるのだ。
このA成分は1個の分子で1個の細胞を殺すことが可能である。
予防にはトキソイドホルマリン不活性毒素が有効である。

コレラ

コレラはインド、インダス川流域に爆発的に繁殖した風土病として恐れられた。
しかし1961年から世界各地で発生しているコレラはエルトールコレラであり、前者は旧式のアジアコレラに分別される。
コレラ菌は人類だけに特異的に感染する菌で、中毒原因はコレラ毒素であった。
コレラ菌は菌類学的に通性嫌気性グラム陽性菌で、ビブリオ菌属にある。
食物や飲料水から感染し、吐気、腹痛、下痢などの猛烈な消化症状が発生し、下痢はしばし米の研ぎ汁なような便が排泄される。
1日10リットルの水分が猛烈な下痢で失われることがあり脱水症状で1日から、2日で死亡することもある・こうしたコレラ中毒の
爆発的な流行は当時アジアでは医学的に現在ほど伝染病に対する医療が発達しておらずペストのように恐れられてきた。
しかし、コレラ菌は加熱や消毒に弱く、たいがいこのような単純な消毒で解決できる。
しかし、消毒で壊滅しても残存菌が生存し有毒な毒素を生産し中毒期間が長引くこともある。
経口では体内潜伏から発病までの期間は通常6時間から3日前後である。
病原型は血清型01であり、この毒素は分子量2200A1で両者は単一ペプチドとして合成され分離切断されたあと生じる。
A成分は細胞膜の内面に存在するアデニルシクラーぜ水分と電解質を小腸内に移動させ、強烈な下痢、脱水症状を起こすのだ。
予防としては水分の摂取と脱水により失われた電解質の補充が急務であり、手遅れになれば死亡することもある。

真菌

生物界においていまだ真菌に対して明確な定義困難であるが、基本的には菌類の範疇で変形菌類、枯草菌を除いた総称を指している。つまりそれだけ種類が多いということだ。
こうした菌類は自然界に多く存在し、パンや酒などの発酵食品として利用される発酵菌や、病原性微生物として存在し、
人に病的な感染を引き起こし、場合によっては命を奪う菌に変容することもある。
こうした観点に立てば油断ができない菌群である。
菌類はキノコのところで述べたように、下級植物の葉状植物に属し、根茎、葉、茎の分化がなく葉緑素を持たない菌類分生子形成による無性生殖のみ増殖する不完全菌類に分類される。

ここでは不完全菌類として存在し、病的な感染を起こす菌について述べていきたい。

ここでは真菌は下等真核生物として存在し、この中には藻類、原生動物、原虫、菌類の3群がある。
真菌は他の菌類の細胞膜の構成成分として、ペプチドグルカンをもたず、あるいは植物細胞膜のようなヘミセルロース、セルロースを含むことはない。
真菌の細胞膜の構成成分はグルカン、マンナンキチンがその中心である。
真菌細胞には2つの基本的な形があり一つは円形、または卵円形、親細胞の一部から発芽しそれが成長してある時点で根本からくびれて分離し、2種の細胞体になる。

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