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生き残るためにはどんな草が毒であるかを知らねばならない

肝臓癌を起こすツワブキ

4月、5月の旬になると皮をむいたツワブキが店頭に並ぶことごとがある。
山菜でもフキより独特な風味がある珍味であった。
だがツワブキは猛毒である。
この草の全株には有毒物質であるセンキルキン配糖体が高濃度で含まれこれが肝臓障害を起こすのである。
その作用原理はセンキルキンが肝臓に入ると血痕内血液の血小板凝集因子、トロンボキサンを活性化し多量の血栓を形成するのだ。
これが肝臓静脈封鎖症と呼ばれる病気である。
進行すれば肝炎から肝硬変になり腹水をえて肝臓ガンとなり命を落とす。
特に肝臓機能が低下している方は注意が必要だ。
その発ガン性はフキに含まれるフキノトキシの10万倍の発ガン性がある。

有毒なツゲ

食べてはならない有毒植物の一つがツゲであった。
山にしばしば群生があるが樹形と常緑の葉が美しく生垣や、公園、道路などに利用されて全国各地で
栽培されている庭木であった。
古人はツゲの殺虫作用を経験で学び頭髪用のクシとして利用した。

有毒植物は何故存在するのか?
それはその木や草が個体と種を守る防御物質、つまり液体免疫であった。

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