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ハハコグサ

薬用部

全草

薬効

鎮咳、去痰

春先野の草が生える中でこの草が目立つことはないが、春の七草の一種である。
独特の芳香があり地上部は野菜として食べられる。
ヨモギが代用とされる以前は草餅の原料はハハコグサが使われていた。
別名 ホウコウグサ、オギョウ、ゴギョウなどの名がある。
畑のあぜ、沿道、路地、空地、荒地などの人里の周辺に多い。
だが実際は朝鮮半島から古代に渡来した帰化植物である。

成分

一般的にキク科の植物にはせき止めの作用があり、中には欧米から日本に帰化したノボロギクのような猛毒植物もある。

ただハハコグサに関しては副作用、毒性はない。
伝統的な治療であるが、三日三晩絞り汁でハチミツと混ぜて粉にしたものは流行病を制するといわれてきた。
当時の流行病とはおそらく細菌ウイルスなどの感染症と推定される、

薬理

動物実験で煎剤の内服は一定の止咳作用が確認された。
中国の実験では慢性気管支炎にかなりの効果があったという。

しかし少数の者に胃部不快感、口渇、めまい、脱力感があり長期の多量摂取は避けた方がいい。

全草にルテオリン、モノグルコサイド、フィットステロイ―ル、利尿作用のある硝酸カリウムが含まれる。

採集 服用法

開花期に全草を取り刻んで日干しする。

風邪、咳、扁桃炎
乾燥したもの5グラムを20分煎じてうがいをする。

利尿
10グラムをコップ3杯の水で20分煎じて食間に2回飲用する。

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