生命力の探求4
ニュージランド、イスアの半島で37億年前の地層から生命の痕跡である炭素12Сが発見された。
この元素は有機的な生命体が産みだした元素の可能性が高い。
おそらく原始バクテリアの一種と考えられる。
最初の始原生命体は、地球に海が広がっていた海洋で40億年前にすでに発生していたと推定できる。
生命は海水に溶けている様々な元素の流体の中である種の化学反応により発生したと考えられる。
やがて仮想生命体は生命の特質である物質代謝を展開し、その状態を複製する運動する有機体として
環境流動のなかで生まれ、自身を変容させながら進化してきた。
単細胞生物のような単純な構造体から、高等な組織と器官をもつ多細胞生物に至るまで原理的にすべてを貫くエネルギーがある。
宇宙エネルギーというもので、それは持続する方向に向かって物質の究極である。
素粒子の形に変化し、陽子と中性子に化合させ、原子となり、電子を補足して元素となった。
最初の元素それは原子番号1の最小の比重をもつ水素であった。
水素は水素と核融合しやがて三重水素となり発展してヘリウムというガス状の元素となった。
これらの元素は永遠に安定したものではない。
陽子と中性子そしてその軌道を回転する電子を核力で補足しているがやがてそれらは遊離する運命にある。
ヘリウムは比較的他の元素に転化せず安定しているがそれでも絶対的に永遠ではない。
物質はより単旬なものからより高度な複雑なものに変化していく意思がある。
それは持続という線上で展開する創造的進化であった。
原子特質原子の融合により比重の重い元素が作られる。
やがてそれは分子となり、さらに分子が融合し、生成発展して有機化合物となり、生命に発展して
いった。
だがそれらには意識が、持続によって向かう意思があるということである。
このように宇宙エネルギーの生成変化、または進化を考えると、物質と生命はそのような存在と性質を存続するために、つまりより合理的な安定に向かうために運動し変化していくと考えられる。
ある意味でこれらの現象を眺めるとこの世は無限の運動変化していく波動、その流動であることが
わかる。
文 中村臣市郎
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