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希望

人生で最も基本的で大切な糧に気づいたのである。
宮崎県高千穂霊峰の麓にある谷川である。
すでに清流の周囲には30種の薬草が観察できた。
ヨモギ、キランソウ、フキノトウ、ヨメナ、セキショウ、スイバ、羊蹄、チドメグサ、タケツケバナ、
サルオガセ、マメヅタ。
ここはそれ自体が薬草園であり多様な野菜園であった。

これだけあると死ぬまで食料は確保できる。

これこそ自然が生物に寄与した最大最強の恵みである。

宮崎県高千穂霊峰の麓、レインボーハウスで開催された春一番の薬草野草つみ観察会と花粉症の講演会であった。
人々は緊迫する食料危機、集団パンデミックの暗黒の中で様々な野草、薬草が食べられることを知り生きていくことができる劇的な光を噛みしめたという。

ここではコロナもマスクも存在しない。
目覚める喜びが開放感があった。

高千穂霊峰の海抜1500メェトルから流れる伏流水は冷たく透明でセリ、タケツケバナ、カキドウシ、オオバコ、ナズナ、クリハラン、クレソンなどがすでに繁っていた。

昼食は世界でも有数の超能力をもつ水口氏の完全無添加の自然食であった。
ここでは文明の有害な加工食品の化学物質とは無縁であった。
自らつんだ薬草、野草をテンプラで食べる。

その驚くような風味に人々は新しい野菜を発見した喜びに溢れた。

これで安心して生きることができる。

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