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生命力の探求 第三章 21「植物の生命力」

green-leafed plant

これを生命界の生物学的持続に置き換えると、生物は絶えず個体と種の保存、維持し、環境の変化に適応しながら、絶えず自身の存在を変えていくものであった。

生物学の教えによると、植物と菌類な10億年前に動物本流から分岐した支流となり地球環境の変化に応じながら独自の進化の道をたどることとなった。

動物は原理的に植物の炭酸同化作用によって産みだされる炭水化物に依存しているから自分の力で生存することなできない。

それは必然的に外的な栄養を摂取するために感覚、脳、そこから手足となる神経と筋肉を発達させる
外的発展へと向かう方向に進化したが、一方的植物は固定した受動的な内的機能の充実えと進化したのだ。

植物は水と二酸化炭素と太陽系エネルギーで光合成反応を行って自己の生命の構成元素とその維持、
成長のために糖を合成し、動物に必須な酸素を副産物として排出している。

自立して生存と種を継続させる細胞化学的な代謝システムの機能の点については植物は動物より一段と進化しているのだ。

生命力の探求 第三章 22「植物の生命力2」

植物が生産する有機物を自ら作ることができない動物や微生物は、自己の生命を維持または成長、繁殖するために、それを求めて移動するという神経組織、脳や目のような視覚器官、それと連動した筋肉、移動するヒレ足などを発達させる必要があった。

一方植物は自己の生命維持、構成元素の合成や繁殖を可能にする炭酸同化作用を原理に
限定された面積の土壌から必要なナトリウム、窒素、カリウム、ケイ素、カルシウムマグネシウムなどの元素を使っていかに効率よく吸収するかであった。
空気中の二酸化炭素と太陽エネルギーを用いていかに有効な光合成機能の発達を獲得するかであった。

また成育する環境の炎熱、寒冷、気圧、風力、元素濃度空気中、太陽光の強弱などに対して、
耐性をもつ構造と形態、または性質を自然の物質を使って合成するかであった。

あるいは空気中の活性酸素や宇宙からの放射線、有毒なΒ紫外線などの攻撃対に対して分解酵素、
インベルタ―ゼのような分解酵素、抗酸化作用のあるビタミンC、Еやカロチノイド、フラボノイド、
ポリフェノール抗酸化物質を進化の仮定で獲得していったと考えられる。

文:中村臣市郎

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