生命力の探求 第三章 20「農薬と生命」
地球生物で神経組織が最大に発達したのが高等動物と昆虫である。
したがって神経をもつ動物のほとんどが農薬に敏感に反応することになる。
この意味で農薬の毒は、人、益虫、益鳥、有益細菌、絶滅危惧種、稀少動物に対して無差別的に破壊作用を及ぼすのだ。
2006年10月わずか6ヶ月で、全米のミツバチの1/4が突然消滅するという前代未聞の事件が起きた。
ミツバチは強力で正確な帰巣本能があり、大量に蒸発するということは考えられない。
その被害額は20州、240億ドルに及んだ。
日本でも九州、宮崎県、鹿児島県でもミツバチの突然蒸発が多発発生した。
現在でもそれは起きている。
これは人類の生存活動に重大な影響を与えるものだ。
ある意味でミツバチの大量に蒸発と撃滅は、人類滅亡のシグナルでないのか。
文:中村臣市郎
この記事へのコメントはありません。