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これも薬草だったの?

普段何気に生えていても薬草だとは知られないことが多い。
今回3種類の薬草を覚えてすぐにでも取り入れていただきたい。
知識だけで終わらせる人がほとんんどだ。

チガヤ

多年生の強靭な爆発的な繁殖力をもつ雑草である。
その勢力は物凄く全国各地の荒地、草原、堤防、空地山の斜面に大群生が目撃される。
茎は円柱形で細長く夏に穂先に白い綿毛のような花をつける。

根茎は円柱形で細長く横走し質はコルク質で中空である。
それを水で洗いひげ根を取り除いて刻んで日干し乾燥させる。
これが漢方薬のボウコンとは呼ばれる薬物であった。

薬理成分

トリペノイドのシリンドリン、アルンドイン、フェルネノール
チガヤには利尿作用があるカリウム塩が含まれる。
むろん腎臓に有効でこの場合オオバコと併用すると効果がある。
鼻血や血尿打撲症などの止血にも有効である

服用法

急慢性腎炎の浮腫・膀胱炎・浮腫、利尿に・

乾燥したチガヤの根茎、15グラムをコップ5杯の水で60分煎じて食間に3回服用する。


ハハコグサ

キク科の一年生の草である。
春の七草の一つである。
今でそこ草餅、ヨモギが主流だがその原点はハハコグサであった。
独特な芳香があり風味があり防臭、殺菌作用があるから平安時代ではハハコグサが草餅に使用されたのだ。
別名でホウコグサ、ゴギョウ、オギョウなどの呼び名がある。
葉に白い繊毛がありこれが鼠の耳の毛ににているところから中国ではソキクソウと名がついた。

成分

花にフラボノイドのルテオリン、アピケニン、クエルセチン、それらの配糖体、メチルフラボンなどを含む。

効能

急慢性気管炎、喉の炎症と痛み、去痰、利尿、健胃整腸

採集

開花期に地上部をとり刻んで陰干しする。

服用法

一掴みを急須または土瓶に入れて熱湯で5分蒸らして飲む。3回はでる。
一日量15グラム。

山菜としても非常に貴重である。
天ぷら、お浸し、和物、汁の実、香りが鮮烈であるからハハコメシがうまい。

まず新鮮なハハコグサ40グラムを包丁で小さく刻んで炊きあがりのご飯にフタを開いて入れ、
塩適量を加えてよく合わせ蓋をして5分蒸らす。
これがハハコご飯である。
非常に香りがよく美味である。


スミレ

スミレ科の一年生で非常に小さな草だ。
花が咲いていないとどこにあるかわからないほどの草だ。
庭先・草地・路地・荒地・畑の畦・堤防などの日当たりのよいところに散在する。
分布 北海道・本州・九州に広く自生している。

効能 消炎・血管壁強化

成分

花にはルチンが含まれこれには血管壁を強化し脳卒中を予防する働きがある。
葉にはビタミン、ミネラルが含まれる。
全草には気管支喘息を鎮静化する働きがあり、喉の疾患に有効である。

採集 開花期に全草をとり日干しする。

服用法

乾燥した全草を一掴みを急須または土瓶に入れて熱湯で5分蒸らして飲む。3回は飲める。

効能

高血圧・血管強化・健胃整腸・利尿

食用
天ぷら・和物・お浸し・花はサラダ・葉は汁の実にするとよい。


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