あまり知られていない薬草茶9種
今回の薬草茶は市街地や都会に住まわれている方々も比較的入手しやすい薬草がありますので、病気になってから病院に行く前に普段健康な時から薬草茶として取り入れられたらいかがでしょうか?
ダイコン葉茶
ダイコンは肥大した根茎よりむしろ葉の方が栄養と薬効がある。
ビタミンCやAが豊富だ。
効能 健胃・整腸・食欲不振、消化不良
採集 ダイコン乗る葉がしげる季節に根本から葉を取り、洗って小さく刻んで紫外線の当たらない涼しい場所で陰干しする。
飲用法 熱湯を急須に入れて5分蒸らして一日3回飲む。
紙袋に入れて乾燥剤を一袋いれておくと一年または2年は保存できる。
南天の葉茶
効能 急慢性気管支炎、喘息、扁桃腺炎、喉の痛みに
採集 これは常緑であるから何時でも良いができれば秋冬より実のならない季節が良い。
南天の葉をとり刻んでザルにて入れて涼しい日の当たらない場所で陰干し乾燥させる。
これを一掴み急須に入れて熱湯で5分蒸らして一日2回飲む。
南天は薬力学活性作用が強いので必ず1日5グラムを厳守すること。
実の場合は真紅に成熟し乾燥した実を10〜13個を限度としてコップ4杯の水で20分煎じて食間に一日3回服用する。
実を保存する場合はできるだけ湿気をさける紙袋、またはガラス瓶に入れて保存する。
乾燥剤を一袋入れておくと良い。
場所は日の当たらない涼しいところが適している。
実が入手出来ない方は漢方薬店で南天実と呼んで市販している。
クサギ茶(葉・枝)
効能 肝臓・腎臓・高血圧
一般的には雑木として扱われているが非常に重要な効能がある薬木であった。
健康の基本である肝臓、腎臓の働きを良くし血圧を下げる働きがある。
東洋医学の考え方では肝臓は血液と筋肉を司り筋肉を増強させる働きがある。
腎臓は骨を司り体重を支える骨格を作る、その意味でクサギ茶の常用は最適である。
ミカン葉茶
非常に例がない画期的な薬草茶である。
ミカンはその果肉、果皮よりむしろ葉の方が薬理成分やビタミンCの含有量が非常に高いのだ。
分析する必要があるがその葉の含有量は果実の20倍ほどビタミンCが含まれている。
ビタミンCは免疫をは強化し腫瘍細胞を抑制する抗ガン剤として作用があるが、その他にも抗酸化作用、殺菌、解毒、細胞活性化など様々な働きがある。
有効成分 バイオフラボノイド・ビタミンC
効能 糖尿病、高血圧、喘息、抗酸化作免疫機能増強
採集 実が成長する前の季節が良い。
実がなればそれの成長に薬理成分やビタミン、ミネラルなどの有用成分が吸収されてそれらの含有量が葉の場合減少するからである。
採集 その時期に葉をとり刻んで竹ザルで陰干しする。
これを一掴み急須に入れて3分蒸らして飲む。
茶として飲んでもよい。
インフルエンザ、風邪にも有効である。
稲わら茶
これも非常に画期的な薬草茶である。
まず稲わらは米を収穫したあとの稲わらを集めて刻んで日干し乾燥させる。
これを一掴み急須に入れて熱湯で5分蒸らして茶として飲む。
効能 急慢性肝炎、喘息、急慢性気管支炎、浮腫、利尿
キンセンカ茶
効能 肝臓病、胃潰瘍、皮膚病
薬用部位 花
開花した花を陰干しして乾燥させる。
これを1日10グラムコップ4杯の水で20分煎じて食間に3回飲む。
オオバギボウシ
効能 浮腫・利尿、打撲傷
比較的低山海抜500メェトル前後の雑木林、山林の日の当たらない湿気のある場所に群生が目撃される。
初夏に地上部をとり刻んで日干しする。
服用法 乾燥した茎葉1日量20グラムをコップ4杯水で40分煎じて食間に3回飲む。
臨床実験 中国の急慢性気管支炎乗る治療に乾燥した全草50グラムをコップ4杯の水で6、7分煎じて飲ませたところ、咳止め、去痰、高血圧などに6割ほど改善の報告があった。
菊花茶
効能 視力改善、白内障、高血圧、肝臓病
キク科の多年生、全国各地で園芸用に栽培されている。
薬用部位 花
採集 秋の開花期に花をとり日干して乾燥させる。
薬用の花、できればキクの花は白か黄色が薬効が高い。
さらに薬用に使う場合は必ず無肥料、無農薬に限る。
1日量 乾燥した花20グラムをコップ4杯の水で40分煎じて食間に3回服用する。
ローゼル茶
秋に成熟した果実を取り陰干し乾燥させる。
効能 糖尿、高血圧、喘息
服用法 乾燥した果実3個を急須に入れて熱湯で5分蒸らして飲む。3回は出る。
この記事へのコメントはありません。