有毒植物「アロエ」これについては単行本で2冊ほど必要だ
有毒植物アロエ
歴史は非常に古くすでに紀元前6000年前のメソポタミア文明から医薬として使われてきた。
エジプトのクレオパトラもアロエを使っていたという文書がある。
したがってアロエは国政的な伝統的な民間薬であった。
アロエは一見サボテンの仲間に見えるが、ユリ科の多年生である。
原産地は南アフリカらアジア、インドシナ半島の熱帯、亜熱帯地域に生息する。
熱帯性の植物は炎熱の高温に適応するために冷却機能を進化させてきた。
つまり身を冷やす性質である。
特にアロエは大寒で氷のように身を冷やす性質が強い。
こうした冷の性質があるものを常飲すれば体が冷えてくる。
すると体温を逃すまいと交感神経が緊張し腎臓からアドレナリンを放出するのだ。
アドレナリンは血管を収縮させる働きがある。
その結果、血圧が上昇し血液循環が悪くなる。
こうして体温が下がればホルモンや免疫力が低下し感染症、ガンにかかりやすくなる。
体が冷えると血管が収縮し血流が悪くなり冷え性、筋肉痛、持病の関節痛、リウマチの痛みが悪化することになるのだ。
すると血流障害で酸素が減少し、免疫力が低下しガン細胞には最適の環境になる。
さらに恐ろしいことが起こる。
アロエは大寒で氷のように体冷やす性質が強いことは先に述べたとおりである。
これが最大の欠陥であるがアロエは基本的には有毒である。
医薬品としてなるほど生理活性が強烈であった。
その物質は外皮の下に含まれる黄色粘液物質である。
これがアロインで猛烈な殺菌力があり強烈な下剤として作用するものだ。
アロインを内服すると十二指腸にそれが到達し、その刺激で胆嚢が収縮し胆汁が分泌される。
それが胆管を通り十二指腸に行くとアロインと反応しアロエ・エモジンに変わるのだ。
これが強烈な刺激となり滞留した便が排泄させる。
この作用は本質的に下剤と変わらない。
下剤を常用すれば腸がこれに依存し運動機能や消化分泌液が減少し便秘がさらに悪化することになるのだ。
それによりさらに量が増加することになる。
下剤は基本的に外にだす排泄作用が強い。
これが妊娠中であると胎児が下に流れ流産する可能性がある。
妊娠中は絶対に下剤の性質があるアロエを服用すべきでない。
さらに次に恐ろしいことが起きる
アロエが強烈な下剤であることは述べた。
だが問題なのはアロエが骨盤を充血、興奮させることである。
骨盤内には腎臓と膀胱が収納されている。
そこが充血興奮により炎症を誘発させることである。
これが悪化すると急性腎炎を起こすのだ。
さらに膀胱炎が悪化、腰痛が酷くなるなどの副作用がある。
これによ副作用は計り知れない。
中国ではアロエは有毒植物に分類されている。
虚弱体質や痩せ型の胃腸が弱い方は特に注意すべきである。
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