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毒は文明に蔓延しているが、自然の中にも毒がある。

macro photography of green plant

天然の毒

毒は文明に蔓延しているが、自然の中にも毒がある。
有毒植物がそれだ。

カビ毒のアフラトキシンである。

猛毒のトリカブト、フグ毒のテトロドトキシン、トリカブトのアコニチンよりも激烈だ。
現在のところアフラトキシン以上の毒をもつカビ毒は発見されていない。
1960年イギリスで17万羽の七面鳥が全滅するという事件が起きた。
原因がただち究明され七面鳥の飼料に配合されたピーナツに発生した黄色アスペルギルスというカビが産生した毒素であった。

菌名からアフラトキシント命名されたがこれを契機にカビ類の研究がなされるに至った。
アフラトキシンは二種あり青色青色の蛍光を発するものと、緑色の蛍光を発する二種に分類され、この中に13種の関連化合物が含まれ、その中で一種が最強の発ガン物資であると断定された。

動物の毒性実験の結果は驚異的なものだった。
ラットの飼料にアフラトキシンを混ぜて68週間または80週間飼育したところ全検体の10割がガンになっていたのだ。
これは常識を超えた恐るべき結果であった。
ガンの発生部位は肝臓である。
しかもアフラトキシンの発ガンスペクトルはかなり広く哺乳類、鳥類、魚類を問わず一応に肝臓に障害をもたらすものだった。

おそらくこのカビ毒は地球上に存在するどのカビ毒より最強の毒であると断定される。

アフラトキシンを用いたラットの実験では投与量4マイクログラム、467日間でラットのすべてに肝臓ガン街発生したのだ。
これは猛毒のダイオキシンのに騒ぎではない。
この実験化を観察するとごく微量でも慢性的に摂取すると確実にガンになるということが実証された。

これを契機に日本の伝統的な発酵食品、味噌、納豆、醤油などにアフラトキシンの発生があるかどうか検査されたが今のところそのような現象は発見されない。
しかし外国から輸入される農作物、特に豆類・種子類。
例えばピーナツ、アー モンドなどにはしばしばアフラトキシンを産生するカビ類が発見せれることがありそれらを食べるときは注意しなくてはならない。

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