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ツワブキについては一般に食べられているフキと混同されやすいのであえてもう一度投稿したい

フキとツワブキは同じキク科であるが属が異なる。
成分と性質が180度違う。
これは抑えておかねばならない。

ツワブキには全株にセンキルキン配糖体という猛毒物質が濃縮されている。
それはツワブキの細胞、液胞の中に蓄えられている。
センキルキンが体内に吸収されると肝臓に運搬されて本来ならば肝臓の解毒分解作用を受けるのであるが、肝臓はこれを分解することができない。
分解できないセンキルキンは無数の毛細血管、類洞という血管に入り血小板を凝集させるホルモン、
トロンボキサンを活性化し、血小板を大量に凝聚させ血栓を多数作る。

これらの血栓が毛細血管に詰まると細胞に酸素と栄養、が途絶し肝臓細胞は壊死するのだ。
こうした細胞の破壊された炎症により熱がそこに集中し、全身の水が肝臓に集まってくる。
目的は異常な炎症によって生じた熱を正常に冷やすためである。
その結果、肝臓に不要な水が大量に溜まりこれがセンキルキンの中毒症状である腹水であった。
そのあと重度似進行すれば、肝機能が低下し不活性のガンを誘発させ肝臓癌が起こる。
やがて死亡することになる。

エビデンスは世界的な植物毒の権威である山崎幹夫氏の著書、アルケロイドの生理学「天然の毒」を参照されたい。
山崎幹夫氏は植物毒の第一人者でありトリカブトの毒から猛毒のフグのテトトラトキシンに至るまでの世界的な権威であった。

ツワブキは殺菌、解毒作用があり古くから民間療法でキノコ中毒、打撲、傷などの治療などに使用されてきた。

その一方民間ではツワブキの風味は絶大であることから旬になると店頭に山菜として並ぶ。
佃煮もうまい。

ツワブキのセンキルキンの毒の作用原理については薬学的に幾分解明されているが
「どれくらい食べると中毒するのか?」
「致死量はどれぐらいか?」
についての研究はほとんどない。

したがってこれについてはあえて推薦できない。
特に肝機能が悪い人は敏感に反応し普通の方より中毒しやすい。

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