黒いダイヤ「ノアザミ」
春一番に咲くアザミはノアザミであった。
むろん重要な漢方薬だ。
なにせ剣先のような棘が鋭く苦手の部類であるが、しかし薬物はその根茎に埋もれていた。
その止血強度はある報告ではヨモギの1万倍に達するという。
まさに恐るぺき止血剤だ。
吐血、鼻血、便血、列傷の出血、あらゆる止血に対応できる。
根茎を秋に掘り取り洗って刻んで日干しして乾燥させ、これをフライパンで空炒りして蒸し焼きにするのだ。
これが黒いダイヤである。
胃潰瘍の吐血などにも対応できる。
だがそれだけではない、このノアザミの焼粉末はコーヒーとして一日3度ばかり飲むと
急慢性肝炎、肝硬変、肝機能障害に有効である。胃潰瘍などにもよい。
これは極秘であるが、ノアザミの太い根茎を洗い、粕漬、奈良漬けにすると筆舌しがたい風味と触感が得られる。
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