死の恐怖との戦い極限の断食
断食二日目である。
野生のダイコンコザシ1杯であった。
風の里山 大村市の山で採掘した野生のダイコンである。
猛烈な辛味が舌を刺激してきた。
この辛味こそダイコンが身を守るための化学物質ポリフェノールである。
おそらくデンプンを消化するジアスタ―ゼとビタミンCは栽培大根の30倍に及ぶだろう。
むろん、光合成を行う葉緑素の骨格の元素である。
マグネシウムも相当含まれると推測される。
このように医食同源の真髄の断食と極小の少食が病弱な体質を根底から改変することになる。
3日ほどでは体内に変化は起きないがそれを越えるとタンパク質が徐々に欠乏し血管内、細胞隙液、
リンパ管なとで免疫細胞が敏感に反応し、動脈硬化を起こす窒素化合物、コレステロール、血泥などを捕食しコレステロールやタンパク質食べて血管の大掃除が始まるのだ。
むろん毒物や異物なども捕食して毒の分解と排泄が始まる。
極限の体験
断食 今日で断食三日目である。
たったキンカン半切れである。
この量ではタンパク質も脂質も、炭水化物も、そしてビタミン、ミネラルもほとんど欠乏した状態である。
体にこれといった変化はない。
少し怠さがある程度であった、
免疫細胞が体内の毒素を分解排泄する過程と同時に栄養の全面的な欠乏に全身60兆個の細胞が死の恐怖に覚醒しそれに対する臨戦体制に入る。
それがたんぱく質の欠乏であった。
腸に驚愕の現象が起こる。
通常は腸内細菌の1%しか存在しないユウバクテリウムとクロストリジウム菌が徐々に増加する。
最終段階ではその腸内細菌の比率は50%まで達する。
付加分離の共存関係にある生体とその環境を借りて住む腸内細菌の存亡の危機に細菌と細胞が動くのである。
通常は有毒廃棄物として排出されるケトン体、アンモニアをクロストリジウム菌、ユウバクテリウムはその分子構造を酵素により離脱分解させタンパク質の必須元素である窒素原子を抽出しアミノ酸分子としてタンパク質を合成し腸の絨毛細胞からそれが吸収される。
これが進化の過程で用意された生体のバックアップシステムである。
これにより生体も細菌も生き残ることができる。
このようないくつかのバックアップ機能がある。
これは現代医学、栄養学、生物学を越えたものである。
究極の断食 4
断食して四日目である。
すでに体内では栄養の欠乏が進行しており全身の細胞とそれを構成する臓器と器官、神経組織、骨、皮膚、脳などの細胞が死の恐怖に直面し、これを越えるために遺伝子レベル、分子レベル、細胞レベルで変化が起きておる。
一連のバックアップ機能の作動がそれだ。
生命はなんとか生きる残ろうとするのだ。
そこで断食4日過ぎに進化の過程で環境変化に適応した過去の遺伝子の模索に入る。
これを動かしているのは意識である。
それが染色体、DNA の螺旋構造の中に保存された遺伝子、いくつかの長寿遺伝子であった。
それは極限の環境、異常な気候変化や餓鬼という極限の環境で誘導される遺伝子であった。
これについてはほとんど詳しいことはわかっていないがいくつかの特異的な機能を果たすものと思われる。
断食によりこうした長寿遺伝子が誘導され機能を果たすのだ。
それの役目は生体の代謝機能を緩慢にさせて臓器や器官の運動を最低限度に押さえてエネルギーの浪費を押さえるためだ。
アミノ酸の腸の基礎代謝を抑制させるものもその一つである。
そしてその先は驚くべき現象が起こる。
生命が固有にもつ常温核融合、元素同士を融合させて別な元素を作るという生物学的元素転換である。
これが物凄い。
それは物理学の定説を越えたものである。
極限の断食 5
今日で5日目である。
体に変化は無いがかなりの脱力感と食物の要求が襲ってきた。
経験ではこれらの苦悶が後5日ほど続くが慣れないとこの状態では栄養失調と餓鬼で死ぬのではないかという恐怖が襲ってくる。
だがこれを越えなくては目的は達成できない。
皿の中のものはサトイモ一片であった。
むろん自然農法である。
断食一週間後に物質に存在しない生命の特質、進化の過程で意識が動いて合成する
驚異的な現象が起こる。
それが常温常圧核融合反応、生物学的元素転換である。
例えば体内で必須ミネラルもマグネシウムが欠乏した時、生体はそれをどこからか補給しなくてはならない。
それが存在しない時、意識はある方法をとるのである。
物理学的にマグネシウムは原子番号12の元素である。
これは陽子数12、中性子12、電子12の粒子により構成される。
そこで意識は利用できる炭素原子6個を2個を捕集して二物を物理学的電磁的振動、核力、酵素などの総合作用を利用し核融合反応を起こさせる。
2個の炭素原子が融合すれば陽子数12、電子中性子12、電子12で構成されるマグネシウムができる。
この方法の元素の組み合わせにはいくつかある。
カルシウムが欠乏すればカルシウムの原子番号は陽子数20であり仮にカリウムがあるとすれば
この原子番号は19である。
これに1個の水素をつければ20個のカルシウムが合成される。
こうした生命の元素転換はバクテリア、細菌、多細胞の高等動物に至るまで日常的に生命界に起きている現象である。
これが生命の特質、進化の過程で環境から学んだ生命持続の知性である。
生命の特質、生物学的元素転換を提唱したのはフランスの生化学者、ケルブラウンである。
だがこの卓越した理論は現代核物理学では完全に否定されている。
理論体系を根底から覆す発見や科学者は避難され弾圧された。
ケルブラウンも例外ではない。
そして腸造血論を展開した千島博士も同様である。
極限の挑戦 修練
断食一週間目に入った。
これからが地獄のような苦痛と不安、恐ろしいほどの虚脱感に襲われる。
慣れているとはいえ耐えがたい苦行でもある。
この先に死神が待つのだないのか、そう考えると戦慄が走るがこれを越えなければ次の段階には進めない。
生体では様々な劇的な現象が起きている。
栄養の欠乏で全身の細胞と免疫細胞群がおそらく錯乱状態にあるはずだ。
免疫の最前線で働くマクロファジ―、好酸球が血管に蓄積したコレステロール、血泥、血小板の残骸、
免疫細胞の死骸、有害有毒な化学物質むろんその中には農薬、重金属などの毒物もある。
その毒物を食べ過ぎて膨らんだマクロファジ―は死ぬが、連鎖的にそれらの免疫細胞がそれを捕食して
血管の沼が駆除される。
つまり血管がきれいになる。
リンパ管や細胞隙液、あらゆる場所の有害物質が排除され有益なものは細胞に還元される。
腸に劇的な現象が起こる。
タンパク質の異常な枯渇に敏感に反応したクロストリジウム、ユウバクテリウムが増殖し、アンモニア、ケトン体などの有害物質を捕集し分子を選択しチッ素原子を取り出す。
むろん生命の維持に必要なタンパク質を合成するためである。
タンパク質がなくてはこれらの菌も生存し繁殖することはできない。
あるいは人が餓死で死ねばそれも生きてそこで共生することはできない。
おそらく進化の過程でこれらの栄養の欠乏や、餓死直前の経験が何度も襲ってきた。
彼らはその極限の環境で生き残るために学んだ。
それはアンモニアやケトン体の構成元素であるチッ素原子があることを知りそれがタンパク質の必要な元素であった。
ここでケトン体、アンモニアからチッ素原子を抽出するという遺伝子が作られた。
さらにこれを使ってタンパク質に必要な他の元素を分子にさせて配列させるという遺伝子が合成されることになる。
これらの菌とバクテリアの能力は人の腸に共生する極限の体験から学習した遺伝子であった。
極限の挑戦 自己修練
今日で断食8日目に入った。
これから4、5日が峠である。
死の不安と戦わねばならない。
恐ろしいほどの苦悶と恐怖であるがその先には筆舌しがたい純粋意識の涅槃の世界が広がる。
ここまで到達すると現世の不純な情念と雑念が消滅し透明な水のように意識がさえ渡る。
想像力、直感力、記憶力、そして文明によって退化した感覚が100倍ほど明敏になる。
この先は無と有の境界線プランク定数の世界である。
次元の裂け目から物質と生命、普遍的なすべての現象のエネルギーとなる重力波、中性のエネルギーが滝のように現世に入る。
仏陀はこの涅槃の世界を越えて見える世界に意識が到達したと考えられる。
自己修練自己覚醒である。
仏陀の断食は一年に及んだ。
そして宇宙は永遠無限でありすべて実体はなく現象である。
万物には重心、つまり魂が存在しそれは永遠に循環し輪廻転生する。
それは人間ばかりではない。
すべてがその流れにある。
一歩進めばこれは無限永遠の創造的進化であった。
極限の挑戦 8
断食 極小の量のプチ断食であるがこれはほとんど断食である。
断食8日目であるがこれでは近大栄養学の五大栄養素はほとんどない。
8日間の中で無から有を作りだすというフィ―ドバック機能、タンパク質を合成するクロストリジウム、ユウバクテリウム、ミネラルを合成する常温常圧核融合、生物学的元素転換、
腸内細菌はホルモン、テストステロン、男性ホルモン、エストロゲン、女性ホルモン、重要な副腎皮質ホルモンなどのホルモン類、ビタミンΒのすべての複合体を合成している。
その働きな30種に及ぶ。
さらに生体抵抗力、細胞を活性化する若返りのホルモン、長寿遺伝子サ―チュイン遺伝子などが全面的飢餓で覚醒し誘導される。
この他にも多数の代替機能が生命に備わっている。
皿の物体は森アザミの根の一部であった。
肝臓と腎臓の機能を改善させる働きがある。
極限の挑戦断食10目である。
飢えと全身の脱力感は限界に達している。
欲望をいかに押さえるか。
本能と意思の壮絶な戦いである。
だがここで引き返すわけにはいかない。
徐々ではあるが意識に浮遊する様々な雑念が朝の光を受けてように透明になりつつある。
味覚、触覚、視覚、聴覚、嗅覚の感覚器官も受信機のように敏感に反応しているようだ。
肉体より意識と感覚が先に反応してきた。
だが今だ真空と有の世界、涅槃のほとりまではかなり遠い。
仏陀がこの世の真理を悟った極限の世界である。
だが度重なる経験では肉体は今だ嵐の中にあるが、やがてそれは晴れ渡り、心身が紙のように透明に軽くなる。
今回は8日間の予定が変更されて結局二週間の断食を予定している。
断食と医食同源、生命力のある薬草を組み合わせればほとんどの病は消えていくのだ 。
ガン細胞も調節されて本来の生命の機能の一部となる。
それは成長、修復、新生という細胞進化に戻る。
極限の断食
涅槃の世界に今日で断食14日目である。
一皿レンコンスライス一切れであった。
昨夜まで続いた恐ろしいのどの脱力感が今朝から消滅し代わりに体が雲のように軽い。
走っても歩いても息が切れない。
信じられないような精神と肉体の鮮烈な変換だ。
おそらくすべてのバックアップシステムが作動していると考えられる。
腸内細菌クロストリジウム、ユウバクタテリウムが爆発的に繁殖しケトン体、アンモニアからタンパク質を合成、その間、自然免疫のマクホファジ―、好中球が血管、組織、リンパ液、内臓器官に蓄積した様々な異物毒物が捕食されて掃除されてきれいになる。
むろん血液、血管もである。
欠乏するミネラルなど元素を他の元素と核融合させる生物学的元素転換もうまく起動している。
さらに栄養全欠乏という危機感に全身に散在する長寿遺伝子、サアチュイン遺伝子が細胞を活性化し代謝を促進させる。
このような極限の断食では体に散在する生体幹細胞が覚醒しさらに細胞を活性化させる。
この他にも進化の過程で生命が獲得した多様な潜在的機能が断食という環境で誘導され働くものと考えれる。
さらに生命がもつ自然治癒力が追加されて体調が劇的に改善し病像が消えて行くのである。
断食の凄さはそこにある。
極限の断食すてに15日目に入った
朝から今までの恐ろしいほどの空腹からつまり栄養欠乏から襲ってきた脱力感が嘘のように消滅し
我が身を疑うほどの軽さになった。
体内の毒素が100%なくなっような壮快さだ。
峠は越えた。
だが最長半年の断食をした体験で二回ほど恐ろしいほどの苦悶が嵐になって襲ってきた。
これはその谷間である。
自己修練 涅槃の世界、それは肉体を越えた所にある。
可能であればそこまで行きたいが、仕事の都合で断食は今週の金曜日で打ち切りであった。
また機会があれば挑戦したい。
極限の不食
今日で断食21日目に達した。
一時は恐ろしいほどの虚脱感に響いていた支配せれたが嘘のようにその後体が軽くなった。
だがそれは3日続き2回目の嵐が始まった。
これは1回目の虚脱感の10倍ほど強い疲労感である。
これは越えれば涅槃の世界の入口である。
だが仏陀はなんなくこれを乗り越え有と無の境界線フランク定数に到達した。
意識は中性の光となりあらゆる現象を透視し光の1000万倍の速度で宇宙を超越し往来することが可能である。
これが越意識である。
断食22日目に達した。
今日はほとんど不食である。
幸い遠方の 講演が少なく今月いっぱい35日間の断食はできそうだ。
体調は非常に悪いが耐えれない苦痛ではない。
やがて全面的なバックアップ機能が稼働し生物学的元素転換も活発になる。
無から有を作る、これは神の領域であった。
医食同源究極それが断食である。
精神の志向は学んで得られるものではない。
自ら悩み、悲しみ、苦しみ壮絶な自分自身との戦いである、それを乗り越えていく不断の戦いであった。
仏陀は自らの恐ろしいほどの断食と苦悶そしてその果てと戦いながら越えていった。
それが本来の仏教の教える悟りである。
それが本物の信仰真言宗であった。
学んで苦もなく得られるのような悟りは悟りではない。
ある意味で壮絶な薬草探索は自己修練の場であり精神の至高であった。
真言密教その壮絶な絶望的な苦悶の果てを越える真理。
このまま即身成仏するつもりはない。
やるべきことが山ほど残されている。
肉体と精神の究極の鍛練
皿には何一つないが今日も不食であった。
24日目である。
断食は医食同源の究極の健康法でもある。
それをよく知っているのが唐物である。
犬や猫は体調が悪いときは本能的に不食に徹する。
それは断食をすることにより生物進化の過程で飢餓に直面した時に獲得した遺伝子を覚醒させ解毒、分解、排泄、修正、新生という生面本来の代謝を誘導させ病という邪を追放するためであった。
全身の細胞が栄養の欠乏に追いこまれると、細胞は生きるためにあらゆる方法で自然治癒力を動員させ生命を調和に戻すのである。
これにより肝臓の解毒、分解、腎臓の有毒物質の排泄、有用成分の再吸収、免疫が生きるか死ぬかの
瀬戸際で異常に活性し血管につまったコレステロール、血泥、代謝されない多様な物資、重金属類、汚物を補職し、血管、リンパ菅、細胞間液、を浄化しこれを腎臓に送りこむのだ。
このように断食は健全な生命に向かうための代謝調節機能の一種と考えられる。
37憶年の過酷な生命進化の過程で合成獲得した機能、それが免疫系統の活性化であり、腸内細菌によるタンパク質、ビタミン、脂質の合成であり、弱った全身の細胞に活力とエネルギーを与えるいくつかの長寿遺伝子の働きであり、ミネラルの合成については劇的な生物学的元素転換でありあらゆるものが生きるという持続のために動員されるのだ。
断食につての注意
断食はお粥を3日1杯、または重湯を1杯とり、体をならしていかなければある意味で危険である。
私は今まで75回の断食で肉体と精神を鍛錬し暖気に耐えう生体抵抗力と修復力を身につけてきた。
したがってくれぐれもいきなり断食で不食に入ることは危険であるから注意していただきたい。
推薦できるのはプチ断食である。
例えば1日3食を2食にしたり、または2食をしばしば1食にしたり柔軟な方法をとる。
これだけでも充分断食の効果を表すものである。
無論純粋精神の極地、涅槃の世界は到達てきないがそれでも心身の意識改革にはなる。
生命力の不断の探求
断食25日目に達した。
今劇的な現象を体験した。
現在まで生地獄のような恐ろしい虚脱感、脱力感から解放され信じられないような体の軽さ、爽快さを体験していた。
まるで精神も肉体も雲海の上を歩いているような軽快さだ。
とにかく視界が透明で遠方まで視力が増強されている。
近くを飛ぶ鳥の羽音さえ聞こえてくる。
足の裏の感覚受容体が10倍ほど敏感に反応している。
脳の活動が美観になり創造力、直感力、記憶力、思考力などインスピレーション信じられないほど
次から次に湧いてくる。
それにしてもこの体の軽さは何だ。
脳にはほとんど曇り、雑念がない。
生まれたばかりの世界のようだ。
生命力の挑戦
栄養の欠乏が細胞と精神を劇的に覚醒させる。
薬草と医食同源、そして適切な断食を加えると史上最強の健康になるだろう。
断食 27日目である。
飢餓に直面した恐ろしいほどの虚脱感に支配されると感じたがこの3日間、心身は爽快であり意識は深く澄んで透明である。
とにかく体が天国のように軽い、有と無の境界線、フランク定数の極地から異次元からエネルギーが
滝のように流れそれが素粒子を、原子を振動させているようだ。
断食75回目で到達した極地である。
結局、35日間の壮絶な断食は終わった。
75回目である。
恐ろしいほどの虚脱感、飢餓に襲われたか何度か其を越える肉体と精神は解毒により信じられないほど爽快になる。
常に新しい発見があった。それは近大医学や生物学、栄養学では説明ができない現象である。
それらの根本的理論かいかに間違いであり虚構であったか痛いほど知ることになる。
仏陀の完全な純粋意識、有と無の境界、プランクまで到達できなかったが、その宇宙の普遍的なエネルギーガ異次元から滝のように生体の原子、粒子を振動させる予兆は感じることができた。
また機会があれば挑戦したい。
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