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恐怖の化粧品

現代の日本は毒が氾濫している。
むろんこの毒はトリカブト・オモトまたはフグ毒などの天然の毒ではなく文明が石油、石炭などの発見により様々な化学物質が合成されたイギリスの産業革命以後に人類により製造された新しい合成化学毒である。
その数は推定300万種という膨大な数に及ぶ。
人類はこれから文明で研究し開発製造したこれら新しい人工毒の毒性にさらさられることとなった。
その中で今回は化粧品の毒性について吟味したい。

第一部/前文

人類が化粧をしだした歴史は古代エジプト文明より遥かに古く100万年前と推定される。
当時は自然の鉱物、鉛、岩石、白粉、場合によっては有毒な水銀さえ使用した歴史がある。
少なくともそれは部族の習慣、宗教的な儀式、結婚の様式、週間などに用いられたものである。
あるいは戦争などにも使用された。
おそらくそれは化粧により実戦の戦意を高めるために用いられたと推察できる。
それまでは鉱物性の毒、鉛・水銀・などの有毒なものが化粧の材料として使用されたが、近年に至っては石油合成化学の飛躍的な進歩により多様な化学的合成化粧品が使われるようになった。
水銀、鉛・コバルトなどの天然毒は問題であるが少なくとも石油由来の化学合成物質よりも安全性があったのだ。
近代工業文明が発展するに連れて近代資本主義の経済様式の熾烈な進展により様々な美容商品が開発されそれはとどまることを知らない。
現代でも年間20000種ほどの新しい化学物質が合成され農薬、食品添加物、建材、界面活性剤、熱媒体、半導体製品、電気用品、自動車部品、航空機、兵器、通信器具などに利用されている。

AF2猛烈な発ガン剤

30年前、1970年代から農薬、医薬品、加工食品の食品添加物、化粧品、合成界面活性剤、建材、電子部品などの有毒な重金属、合成化学物質が25万種ほど大量生産されている。
これらすでに日常品、建材、電気器具、美容品などに普及し中には、食品として大量に日本人が食べているものもあるのだ。
特に猛烈な発癌物質として製造中止となったAF2やフタル酸エステル、PCビ、肝臓悪性腫瘍を形成させる塩ビモノマー、ビニールなどの可塑剤と入っているこれらも非常に危険な発ガン物質であった。
特にAF2はハム、ソー セージとして使われたが発売から製造中止になるまで、日本人は11年間も猛烈な発ガン剤を食べていたことになる。
この保存料は強力な殺菌作用があり、腐敗菌が食物についても細菌の99%の細菌の細胞分裂を抑止させるという凄い保存料であった。しかし1972年に動物実験で突然変異を起こす遺伝子変異が報告され、ついで国立衛生研究所で実験の結果、発ガン性が再確認されて使用禁止となった。
AF2はアクリルアミドの通称である。
有毒物質として知られるニトロフラン系の物質でこの保存料が体に侵入すると、肝臓の肥大が起こり、精巣を萎縮させ、ダンスの慢性摂取で胃に腫瘍が発生することが究明された。
また低い濃度でヒト、マウスの培養細胞、細菌に対して染色体異常を起こし、変異原性を起こす有毒な化学物質である。
発売から9年間、食品、配合飼料に約3600トン生産され、そのうちの100トンが日本人の生体に入っているのだ。
これが入ると肝臓などの臓器の他に、筋肉、血管、骨、生殖器官の卵子や精子細胞に侵入し,残留毒として発ガン性や奇形作用を及ぼすのだ。
合成殺菌剤はどれも多くの場合毒性がある。
その毒が強いか弱いかの違いだけである。
加工食品に含まれる添加物ばかりだけでなく、皮膚に直接塗布する化粧品においてもこのような有毒な物質が使われている現実は深刻である。

第二部/化粧品/防腐剤

化粧品に使われているクリー厶、化粧水にはラノリン、羊油、流動パラフィン、石油系油脂、ミツロウなどが加えられているが、これらは細菌が繁殖するから防カビ剤防腐剤が必要になる。
防腐剤としてまず厚生省が許可しているものに、安息香酸ナトリウムがある。
17世紀中に安息香木に安息香酸が発見が発見されこれが強烈な殺菌作用があることが判明した。
現在では食品添加物として醤油・キャビア、マーガリン、清涼飲料水、シロップなどに保存料として添加されている。
しかしこれには毒性がある。
動物実験の結果、過敏・尿失禁・痙攣が発生したのだ。
イヌでは運動失調・テンカン性ケイレンが48時間以内に発生したと云う報告がある。

安息香酸とは、かつては植物から抽出されていたが現在では有毒な可塑剤して使われるフタル酸エステルを原料として合成される保存料である。
中でもフタル酸は猛毒である。
1970年ベトナム戦争で負傷した米兵が野戦病院ダナンに搬送された。
負傷兵は軽症で2週間ほど入院すれば治る傷であった。
しかし予想に反して負傷兵は肺の重度の疾患に侵され2週間以内に全員が呼吸を困難で死亡した。
軍医がこれに疑問をもち死亡した兵士を解剖し血液検査をしたところ大量のフタル酸エステルが検出されたのだ。
フタル酸エステルは構成樹脂の可塑剤として使われており、20年間で200万トンが大量に生産され、自然環境の化学汚染物質として国際問題になってきた有毒物質であった。
プラスチックの可塑剤であるから高分子タンパク質で組成された人体に入ると大変なことになる。
フタル酸はビニール飲む可塑剤の他に、塩化ビニールフル、人工皮、ホース、機械器具部品、日用雑貨等、医療器具、などに広範囲に使われており、あるいは農薬、染料、化粧品などにさかんに使用されてきたものだ。

フタル酸エステルのラットに対する毒性は、急性毒性として肝臓、腎臓の変性、精巣の精子形成の抑制、溶血、血小板の減少などの報告がある。
このような有毒なものを皮膚につける化粧品の防腐剤として使っている事自体に問題があるのだ。

防腐剤・イソプロピルアルコール

毒性、動物実験の結果、イソプロピルアルコールの毒性は動物実験の半数致死量は経口投与で5400ミリグラムであった。
中毒症状・睡眠性、粘膜刺激作用,皮膚呼吸による中毒の危険性がある。

防腐剤・プロピレングリコール

プロパンから誘導合成され、そのプロピレンを炭酸水素ナトリウム処理して合成する。

動物実験の毒性 マウスに大量経口投与すると、中枢神経の興奮、肝臓の鬱血を起こす。
25%溶液でラットを飼育すると、9日以内に全部が死亡した。
なおプロピレングリコールはかなり強力な発ガン性が指摘されている。
プロピレンの麻酔性はエチレンの2倍に達し、人間の場合110ミリリットルで知覚異常を起こし、260ミリリットルで4分後に麻痺し吐気を起こす。

柔軟剤・カセイカリ・水酸化カリウム

これは二酸化炭素吸収剤、カリウムの製造、分析試験、染料合成などに利用されている。
水溶液はアルカリ性でタンパク質を溶解する力が強い。
そのために腐食性が強烈で、誤って飲むと口、喉、上腹部を強烈に刺激し、血尿症、虚脱になり、死亡する恐ろしい毒である。
死を免れても食道驚愕などの後遺症を生じる。
こんな猛毒が皮膚に塗布する化粧品として使われている事自体がまさに狂気である。

急性毒性 ラットの半数致死量は経口で365ミリグラム、許容濃度はたった2ミリグラムである。
劇物に指定されている。

柔軟剤・トリエタノールアミン・ラウリル硫酸トリエタノールアミン

恐るべき合成界面活性剤である。
クレンジングクリーム、ローション、ミルキーローション、ほお紅、アイシャドウ、マスカラなどに使用されている。
使用目的は柔軟剤、乳化剤、希釈剤などである。

毒性 皮膚から容易に吸収され皮膚、粘膜、目を刺激する。
致死性の猛毒である。

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