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脅威の生命力ブリュックコンバイン

brown old leafless tree

主にアメリカ西部、カルフニア州,ネバダ州、ユタ州の高山、低地にかけて自生する生命力絶倫の長寿を誇る木がブリックコンバインである。
マツ科のマツの一種で、その森が点在するドベー スン大盆地と呼ばれている場所だ。
大西洋から西に吹き寄せる湿気を含む風は、シェラネバダ山脈に遮られ雨と雪を降らせたあと、乾燥した風となってグレートベスンにたどり着くのだ。
そのため冬のわずかな積雪以外は一帯は、一年を通じて極度に乾燥している。
このような壮絶な環境でブリックコバインは生きていた。
何しろ樹齢4000年をは超える古木がいくつも発見された。
標高3200メェトルを超えるとこの木以外は殆何もない生えていない荒涼とした不毛の大地だ。
普通の樹木が生育できない過酷な環境で、途方もない歳月を生きてきた恐るべき強靭な木だ。
森は立ち枯れの木がいくつも点在し、極度に乾燥しているために、水を渇望した根が地中に根を張り巡らせ、枯れても立ち続けるのだ。
生物学的には死んでいるが物理学的には生きている。
そんな倒木の中には8600年を超える年輪をもつものさえあった。
だが驚くのは樹齢9950歳の最長老の老木が発見されたことだ。
これは恐るべき生命力だ。
針葉樹は進化の過程で外的補食生物に対して防御機能のある樹脂を合成する。
樹脂の機能は、害虫や菌類の繁殖を抑えるためである。
これが動物に例えると、老木のもつ免疫細胞は白血球の役割を果たすのである。

ブリック・コンバインの長生きの秘密

一般的な樹木の仕組みでは、幹や根の形成層と呼ぶ部分で細胞が生まれ成長していくものである。
夏はかなり成長するが、厳しい冬は成長が遅くなるために年輪ができる。
形成層以外の部分の活動では、年輪の新しい部分と葉などが生きている。
死んだ細胞も樹木を構成する機能として働く。
大半の組織はかっては生きていたが現在は死んでいる。
死んだ細胞組織も樹木を構成する役割がある。
地上部の生きた細胞組織を死んだ細胞組織がその全体の体重を支えているのだ。
こうした死んだ組織が重さを支えなければ樹木は倒れて生きていくことが出来なくなる。
これは驚くべきことであるが、水を根から吸い上げて葉に送る導管は死んで空洞になった細胞からできていた。
ブリックコンバインは他の木と比べて生きている部分がわずかしか残っていない。
生きている細胞が少しであれば、他の必要な養分をまかなうことができる。
葉から水分画蒸発する量が少くてすむのだ。

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