中村臣市郎先生の体験記「闘病」
30代後半、私は生まれて始めて病気をした。
最初は急性胃炎であったが、胃潰瘍、肝臓病、動脈硬化、心臓病、高血圧、一つ病を患うと連鎖的に病魔が襲ってきた。
半年間の入院で知人、同僚、が色々な健康食品、漢方薬を見舞いに持参したが、とれも効果はなくこのまま死の淵に沈んでいくのではないかという恐怖、不安がさらに病気を悪化させる原因入院なった。
無論、自発的に漢方薬、民間薬、自然食品、健康食品など必死で飲んだが効果はなかった。
そんなときある婦人が病床の私にヨモギの青汁とネズミモチを進めた。
藁にもすがる思いで取り寄せてそれを飲んだ。
その夕刻、内蔵が動くのがわかった。
三日後に泥のような宿便が出た。
それから二日後驚くような劇的な変化が起きた。
トイレの鏡を見るとミカンの色の黄疸が跡形もなく消えていた。
ひょっとすれば治るのではないかという希望が光になって襲ってきた。
半年後精密検査で肝臓も劇的に細胞が新生しほとんど治癒していた。
屡々激痛で寝れなかった胃潰瘍も跡形もなく消え、高血圧、心臓病、も治癒した。
まさに奇跡であった。
西洋医学、東洋医学で治癒しなかった病気がヨモギの青汁とネズミモチのエキスで治ったのである。
人は一度病魔に襲われて死の淵に佇んだ時に今まで歩んできた人生をふりかえる。
人を押しのけて企業戦士として立身出世だけを考えて邁進した。
だが病気、したことにより人生で一番貴重なものが命であり健康であった。
そしてまた支える家族でもある。
現代医学、東洋医学で不治の疾患が雑草であるヨモギ、ネズミモチで救われた。
いったいこの生命力とは何なのか?
病気を治す力とは何か?
それは私の好奇心、探求心を日夜かきたてた。
私はまず会社に辞表を出した。
君のような有能な社員を失うのは会社に大きな損失だが、もう一度冷静に考えなおしたらどうか?
だが私の決意は固かった。
ただ会社を辞めるとなると年収3000万の豊かな収入がゼロになる。
これには家内に猛烈に反対され一時は離婚騒動まで発展した。
そこで10年間の収入の一部を貯めた貯金と家内に内密で買った土地がありそれらを整理すると高額なものになった。
今でいえば憶はあったろう。
子供二人で10年間生活するのにありあまるほどの額であった。
私は10年間、山に入り帰ってこないことを告げてリュック、ズック、帽子、デグワ、ハサミ、ナタ。
山にこもる必要最低限度の道具を揃えて未知の世界に挑むこととなった。
最初は近場の英彦山、海抜1200メェトルの霊山であった。
続く
文:中村臣市郎
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